老人ホームへの入居は介護の選択肢の一つです。
在宅介護は時に家族にとって大きな負担となります。
要介護者を見守る家族にも生活があり、仕事もあります。
要介護者に悪気は無くても、夜中に叫ばれて起こされたり、妄想や短気をぶつけられたりすることも、分かっていても辛い時もあります。
急に血圧が下がる、転倒するなどの容態の変化や急を要する事故に遭った場合、その対処が上手く行かない場合も心配されます。
介護は要介護者とその家族双方にとってより良いものでなくてはなりません。
家族のライフスタイルや、要介護者の状況によっては老人ホームへの入居も介護の一つの選択だと思います。
【老人ホームへの入居を決める前に】
両親が老人ホームへ入居する事を考えたら、まずホームを幾つか見学して、良い施設を2-3見つけましょう。
基本的には事前にお願いすれば、民間の有料老人ホームも、公営の特養老人ホームも見学させてくれます。
見学する際のポイントは、まず自宅からの距離、面会に行くのに便利なように近いところが良いです。
車で30分前後ならそう苦にならないと思います。
料金は特養老人ホームで月18万円前後、民間の老人ホームは様々で14万円くらいから30万円前後です。
民間の有料老人ホームの場合、入所一時金が必要なところもあります。
入居者に対する職員の割合は介護保険法では、常勤換算で3対1が最低基準です。
- 夜間の対応や、
- 日常の健康管理、
- 救急対応など医療機関との連携
も確認しておきたいです。
職員の方々がどんな表情で働いておられるか、入居者と職員の方の関係は大事なポイントになるので、注意して観察します。
良い施設があれば入居を申し込みます。
入所希望者の多い施設は順番待ちになる場合もあるので、介護で追い詰められる前に早めに探して申し込んでおくのも一つの考えです。
入居が決まったら、施設側とは入念に打ち合わせをします。
分からない事があれば質問し、入所心得のような資料があると思うのでよく読んでおきます。
簡単に出たり入ったりは出来ないので、注意点をきちんと確認しておきます。
用意する物は事前に用意します。
入居する部屋に備えてあるものは確認しておき足りないものは用意します。
- 大きいものはTV、
- エアコン、
- 冷蔵庫、
- 衣装ダンスなどで、
- 着替えの下着や
- 髪を梳かすブラシ
なども必要です。
【入居が決まったら本人にどう伝えるか?】
ホームへの入居をどう伝えるか?言えば「嫌だ、行きたくない」と言うと思います。
もし認知症があり少し前に話したことも忘れるような状態であれば、事前に了解を取る必要は無いと思います。
そう言うと冷たく聞こえるかもしれませんが現実はそうです。
理解の無いまま、ちょっとお出掛けするよ、そんな感じで連れ出します。
誰にでも老いは訪れます。
その現実から逃げることは出来ません。
在宅介護も、老人ホームでの介護もどちらもあります。
要介護者もその家族もどちらにとっても良い介護、苦痛の無い生活になると考えると良いです。
最近のコメント